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ジングルベルの歌詞・英語・カタカナ・日本語と英語楽譜と意味と由来 [クリスマスソング]

クリスマスの歌といえば、この時期街中で流れる「ジングルベル」。
軽快で明るいメロディーは、寒いこの季節に心躍る幸せを運んでくるようで、わたしたちが描くクリスマスのイメージの一部のように思われます。

ところが、この歌はもともとクリスマスの歌ではなかったとか。
それどころかキリスト教とも全く関係のない歌なのだとか。
歌詞をよーくみてみましょう。


クリスマスソング「ジングルベル」のはじまり

ジングルベルは世界中で歌われているアメリカ発のクリスマスソングです。
作詞作曲者は、ボストン生まれの音楽家ジェームズ・ロード・ピアポント氏。

1857年9月、この歌は「One Horse Open Sleigh」(意味は、馬1頭が引く屋根のないそり)というタイトルでコピーライトを得ました。

当時、ジョージア州サヴァナで教会のオルガン奏者を務めていたピアポント氏は、その教会のサンクスギビング(感謝祭)のお祝いに歌うために作ったといわれています。

歌詞は、タイトル通り、そりを中心とした小話となっています。
この歌は大好評でクリスマスにも歌われるようになりました。

一部では、実際に作られた時期は、1850年ともいわれ、マサチューセッツ州メッドフォードにはその旨の記念碑があります。
当時地元で盛んだったそりレースからヒントを得て作られたとされています。
どちらで作られたのかは不明です。

その後、1859年、この歌は「Jingle bells,or the one horse open sleigh」として出版され、以後は著作権は公有(消滅)となりました。
やがてアメリカ中に広まって行き、「ジングルベル」として定着します。


ジングルベルの歌詞

歌詞は4番まであります英語、カタカナ、日本語でみてみましょう。
とあっさりいかないのですね。

実は歌詞には何バージョンかあります。

1857年のオリジナルバージョンのほかに英語も現在広く歌われているバージョンがあり、現在歌われているものも細かいところは少しずつ違います。

日本語訳も何パターンもあります。

というわけで、世界中で親しまれている1番の歌詞を英語、カタカナ、日本語で見てみましょう。



英語 現在広く歌われているバージョン

Dashing through the snow
In a one-horse open sleigh
O'er the fields we go
Laughing all the way

The bells on bob tail ring (またはBells on bobtail ring)
They make our spirits bright(またはMaking spirits bright)
What fun it is to ride and sing
A sleighing song tonight!

Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way.
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.

Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way;
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.


カタカナ

自分で聞こえてきた感じにカタカナにしてみました。

ダッシン スルーザ スノー
イナ ワンホース オープン スレイ
オルザ フィーウズ ウィゴー
ラッフィン オー ダウェイ

ザ ベルズオン バブテイウ リング
ゼイ メイカアワスピリッツ ブライト
ワト ファンイットイズ トゥー ライダンスィング
ア スレーイング ソングトゥナイト

ジングルベルズ ジングルベルズ
ジングルオールザウェイ
オーワットファン イットイズズトゥーライド
イナ ワンホース オープン スレーエイ

ジングルベルズ ジングルベルズ
ジングルオールザウェイ
オーワットファン イットイズズトゥーライド
イナ ワンホース オープン スレイ

1番の歌詞を英語で練習したいとき、以下の動画がお役立ち!
ぜひお試しを!


後半で2番以降もある動画を紹介します。


日本語版

さて次は日本語の歌詞です。
主なものを集めてみました。

日本語 宮沢章二版

走れソリよ風のように
雪の中を軽くはやく
笑い声を雪にまけば
明るい光の花になるよ
ジングルベルジングルベル鈴が鳴る
鈴のリズムに光の輪が舞う
ジングルベルジングルベル鈴が鳴る
森に林にひびきながら



日本語 庄野正典版

雪をけって そりは進む
野原超えて 森を超えて
馬の鈴は鳴り渡るよ
林にこだまして高らかに

ジングルベルジングルベル鈴が鳴る
そりは進むよはやてのように
ジングルベルジングルベルそりは行く
雪けり進むその楽しさよ



日本語 堀内敬三版

野を越えて 丘を越え
雪を浴び そりは走る
高らかに 声あわせ
歌えや楽しい そりの歌
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
そりを飛ばせて 歌えや歌え
ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
馬を飛ばせて いざ歌え



日本語 音羽たかし版

雪をけり 野山越えて
すべり行く かるいそり
歌声も 高らかに
心もいさむよ そりの遊び
ジングルベル ジングルベル 鈴がなる
きょうも楽しい そりの遊び おヽ
ジングルベル ジングルベル 鈴がなる
さあさいこうよ そりの遊び


こんなにいろいろあったなんて驚きました。(もっとありますし)
わたしは最初の歌詞がなじみがあるのですが、みなさんはどうですか?

いや、でもおかしい。

♪ジングルベル ジングルベル 鈴が鳴る
今日は楽しい クリスマス♪

って歌いませんか?

そう覚えてました。

このように訳した人はいないのですね。

”今日は楽しいクリスマス”

の部分は替え歌で定着なのだそうです。



英語オリジナル1857年版

赤色が付いたところが現代版と違います。

Dashing through the snow
In a one-horse open sleigh
O'er the hills we go
Laughing all the way.
Bells on bobtail ring
Making spirits bright
Oh what sport to ride and sing
A sleighing song tonight.

Jingle bells, jingle bells
Jingle all the way!
O what joy it is to ride
In a one-horse open sleigh.

詳しくは、こちらのサイトをご覧ください。英語ですが、記事の最後にオリジナル版の歌詞が全文載ってます。

楽譜も載ってます。
1.gif
出典:jingle-bells-lyrics.com

みんなに歌い継がれるうちにより歌いやすく現代風の歌詞に変わっていったのでしょうね。
100年後はまた違った歌詞になってるかもしれません。

日本語の歌詞だって定着しているのは替え歌なのですから^^

こちらの動画はオリジナル歌詞のジングルベルです。


歌で聞くと、サビのところが今のと違って聞こえます。歌詞というよりイメージが。

19世紀当時の教会でこんなにポップな歌を歌うなんてない、と言っている歴史家の人たちもいるということですが、この古い版を聞くと、実はぜんぜん今とは違う雰囲気で歌っていたのかもしれませんね。

比較に、一般的なジングルベル英語版の動画はこちら。


この動画では3番が抜けて4番まで歌っています。
一般的に3番をハショるらしいですよ。
また、英語以外の国では1番だけ歌うところが多いようです。

ところで、1番の歌詞、そういえばクリスマスもキリストもジーザスもマリアも一言もでてきていません。
そんなこと知ってたような気もしますが、ジングルベルって日本語でもジングルベルで、これが何かクリスマスと関係しているとわたしはたぶん思ってたわけで。。。

ジングルベルって、ジングル ベルズで、鈴が鳴る、って意味ですね。
確かに、日本語歌詞でもそういってる。
雪の中でベルを鳴らしながら馬が引くそりで疾走するととっても愉快だっていう意味の歌ですね。

で、サンタさんのベルだなんてどこにも出てこない。
トナカイが引いているそりでもない。

そして2番以降の歌詞を見るとそれははっきりします。

クリスマス関係なかった。


ジングルベル フル歌詞

最後に、4番までの今歌われている英語の歌詞です。
内容はというと、
1番は雪の中を橇で走り行く楽しさを歌っている。2番では女の子を誘って、2人で乗っていたが、雪の塊に突っ込み、橇をひっくり返してしまう。3番では、数日前に橇をひっくり返してしまい、近くを橇で通りかかった人に笑われてしまったことを本人が語っている。4番では、再び女の子を誘い、友達とスピードを競い合い、賭けに興じている。wikipediaより


つまり、そり遊びの楽しさと出来事を歌った実に害のない歌でした。

歌詞は以下です。

おなじみのサビのコーラス部分は、全部同じです。

1番
Dashing through the snow
In a one-horse open sleigh
O'er the fields we go
Laughing all the way

The bells on bob tail ring
They make our spirits bright
What fun it is to ride and sing
A sleighing song tonight!

コーラス
Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way.
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.

Jingle bells, jingle bells,
Jingle all the way;
Oh! what fun it is to ride
In a one-horse open sleigh.

2番
A day or two ago
I thought I'd take a ride
And soon, Miss Fanny Bright
Was seated by my side,
The horse was lean and lank
Misfortune seemed his lot
We got into a drifted bank
And then we got upsot

コーラス

3番
A day or two ago,
The story I must tell
I went out on the snow,
And on my back I fell;
A gent was riding by
In a one-horse open sleigh,
He laughed as there I sprawling lie,
But quickly drove away.

コーラス

4番
Now the ground is white
Go it while you're young,
Take the girls tonight
and sing this sleighing song;
Just get a bobtailed bay
Two forty as his speed[b]
Hitch him to an open sleigh
And crack! you'll take the lead.

コーラス


こちらの動画も歌詞付きです。



まとめ

世界中で親しまれているクリスマスソング「ジングルベル」は、アメリカの教会のオルガン奏者がサンクスギビングデーに歌うために作った歌で、元のタイトルは「一頭立てのそり」の意味。大好評であったためクリスマスにも歌われるようになり、やがてアメリカ中に広まって、タイトルもジングルベルに変わり、現在ではクリスマスソングの代表となっているが、その歌詞に、クリスマスやキリスト教についての言及は全くない。
日本語歌詞の”今日は楽しいクリスマス”の部分は原曲にも訳詞にもなくて、替え歌である。
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