ホワイトクリスマスの歌詞・英語・カタカナ・日本語訳と由来 [クリスマスソング]
夢に見るホワイトクリスマス・・・ホワイトクリスマスと聞くとなんともロマンチックでクリスマスを一層夢見るイベントに演出しているように感じます。
しかしながら、この歌は”ノスタルジー”や”ホームシック”感への共鳴で大人気となったそうです。
いったい英語の歌詞はどんな意味なのでしょう。
ホワイトクリスマスの誕生と歴史
ホワイトクリスマスの歌は、アメリカで誕生しました。作詞作曲は、アーヴィング・バーリン氏。
お披露目は、1941年のクリスマス、アメリカNBCのラジオ番組でのことでした。
歌ったのは、ビング・クロスビー氏。
その後、1942年に蓄音機用のレコードアルバムに収められ発売されました。
ホワイトクリスマスは、当時第2次世界大戦下にあった人々の心をつかみ1942年の10月末から翌年までアメリカのヒットチャート首位を独占しました。
特に米軍放送にはリクエストが殺到したといいます。
クロスビー氏のホワイトクリスマスは、これまで世界で最も売れたシングルとされ、その数推定5千万枚以上、現在でも売れ続けています。
今日のアメリカを代表する歌上位ランクインの常連であり、アメリカ議会図書館の全米録音資料登録簿にも、歴史的に重要な録音のひとつとして、収められています。
1975年のベトナム戦争時には、米国関係者の撤退を流す暗号放送として使用されました。
また世界でも、最も録音されたクリスマスソングとされていて、500バージョン以上様々な言語で録音されています。
売れに売れてるクロスビー氏のホワイトクリスマス。
ホワイトクリスマスの歌詞とその意味は?
この歌の何が多くの人の心をつかんだのでしょう。
さっそく歌詞を見ていきましょう。
英語 原曲
♪
I'm dreaming of a white Christmas
Just like the ones I used to know
Where the treetops glisten,
and children listen
To hear sleigh bells in the snow
I'm dreaming of a white Christmas
With every Christmas card I write
May your days be merry and bright
And may all your Christmases be white
♪
いかがでしょう。
日本でも英語で歌われることが多いですね。
聞き覚えがあります。
カタカナで書くとこんな感じです。
♪
アイム ドリーミング オブア ホワーイトクリスマス
ジャストライク ザワンズ アイユーストゥーノウ
ウェーザ トゥリータップス グリッスン
アン チルドレン リッスン
トゥーヒア スレイベルズ イン ナ スノウ
アイム ドリーミング オブア ホワイトクリスマス
ウィズエブリ クリスマスカード アイ ライト
メイ ヨーデイズ ビー メリー アン ブライト
アンド メイ オール ヨークリスマスィズ ビー ワイト
♪
以下は歌詞が出る動画です。練習にはぴったり。
フランク・シナトラ氏のホワイトクリスマス。
わたしは高校生の時に英語で初めて歌った覚えがあります。
でも意味をことさら考えたことなかったな。
雰囲気だけで。
英語まったく得意じゃなかったし。
それに辞書で引いてなんとなく表面的に意味わかったとしても、
実際の意味はきっとわからなかったかな。
大人になって少し英語を使うようになって、でもいまでもきっと、
アメリカ人が味わうような意味はピンとこないのかな、とは思いますが、
いろいろ調べてみました。
歌詞の和訳
日本語にすると意味はこんな感じになると思います。
♪
昔見たようなまっ白なクリスマスを夢見ている
木の梢がキラキラして子供たちはソリの鈴に耳をすます
クリスマスカードを書きながらいつも雪のクリスマスを夢見ている
あなたの毎日が楽しく輝かしいものでありますように
そしてすべてのクリスマスが純白でありますように。
♪
ホワイトクリスマスは雪の中の、いわば、銀世界のクリスマスということですよね。
真っ白な世界は、静かで何もケガれていないような美しい世界のイメージがあります。
木の梢がキラキラしてシンとした澄んだ空気にソリのベルの音が遠くから聞こえてくる。
けがれないものの象徴でもある子どもたちがその音に耳を澄ます。
家の中は暖かく光と愛とおいしい食事。とても平和です。
そんな遠い昔のクリスマスの光景を夢想する、懐かしいなと思いこがれる、
といった意味になるかと思います。
このドリーミングは、まだ見ぬ世界に心躍らせるというのではなく、懐かしい幸せを思う夢想なのですね。
そして季節のご挨拶にみなの幸せとその昔懐かしい暖かい幸せの象徴であるホワイトクリスマスを祈っています。
なんだかとっても家族を求めてしまうような、ささやかな幸せへの懐かしさがこみあげてしまうような気持ちになりますね。
なーんて言ったらモリすぎでしょうか。
でも、この歌には今ではたいていの場合省略されてしまっている部分があるんです。冒頭に。
ここを聞くと、背景がよくわかります。
ホワイトクリスマスの省略部分
冒頭の省略部分の歌詞はこうです。
♪
The sun is shining, the grass is green,
The orange and palm trees sway.
There's never been such a day
in Beverly Hills, L.A.
But it's December the twenty-fourth,—
And I am longing to be up North—
♪
意味は
♪
太陽が輝き 青々とした芝生
オレンジとヤシの木が揺れている
このロサンゼルス・ビバリーヒルズにそんな日は決してないけれど今日は12月24日。。。
北部にいられたらどんなにいいだろう。
♪
といったところでしょうか。
そう、この歌は、雪なんて全く降ってないカラッとして陽気なロスで作られているんですね。
この後にアイムドリーミング・・・と始まるのです。
ロスではありえない雪のクリスマス。
懐かしいなあと。
だから作者のアーヴィング・バーリン氏はずっと北のほうの雪の中のクリスマスを思いうかべているのですね。
なつかしい故郷のクリスマス。
さてでは、バーリン氏の雪が降る故郷ってどこ?
ホワイトクリスマスの原風景はどこのものなのでしょう。
カーペンターズによる冒頭部分入りのホワイトクリスマス
アーヴィング・バーリン氏のふるさとと原風景
アーヴィング・バーリン氏は、1888年5月11日旧ロシア帝国生まれ。8人兄弟でした。
ユダヤ系だった一家は、バーリン氏が5歳の時に、アメリカ・ニューヨークに移住。
当時のニコラス2世によるユダヤ人弾圧で多くのユダヤ系ロシア人がアメリカへ移民しました。
アーヴィング・バーリン氏
出典:ウィキペディア
バーリン氏は以後ニューヨークで子供時代を送ります。
移民して数年のうちに一家は父親を亡くし、家族総出で働いていました。
バーリン氏も学校をやめて働くのですが、若い彼はたいした稼ぎにはならず、
ロシア時代ユダヤ教会の歌手であった父から譲り受けた歌の才能が唯一開花していくことになります。
というわけでホワイトクリスマスの原風景ですが、全国的に雪が降ってそうなロシアと思いきや、本人は5歳までのロシアでのことはほとんど覚えていないと言っています。
ので、きっとニューヨークなのでしょうね。
それからもうひとつ疑問が。
ロシアでは父がユダヤ教会で働いていたわけで、ユダヤ教徒ってことは、もともとはクリスマスちっとも関係ないわけで。
つまり、ホワイトクリスマスは、キリスト教国アメリカの原風景といったもので、やっぱりニューヨークなのかなあと。
もともとは移民であった彼も、アメリカ人として成長し、
アメリカ人の懐かしさを誘う原風景がバーリン氏にとっても原風景になったのかなと想像します。
わたしにはアメリカ全土で雪が降ってるイメージがないけれど、1942年ごろのアメリカ人は、ヨーロッパの雪降る地域からの移民の割合が多くて、ヨーロッパのクリスマス風景が当時のアメリカ人の懐かしい原風景だったのかもしれません。ホワイトクリスマスをまだ見たことがない人々にとってさえも。
まとめ
「ホワイトクリスマス」の歌詞は、アメリカ人のノスタルジーを誘う幸せな原風景をど真ん中で描いたもので、第2次大戦下のアメリカで大きな共感を得て爆発的にヒットし、今でもアメリカ人の心の歌となっている。
感想としては、日本のクリスマスってアメリカ文化なのかなあと感じてしまいました。
いやでも、わたしは勝手にロマンチックって思ってましたからね。ノスタルジーって感じたことはなかったですから、やっぱり日本文化(?)
おまけ
ホワイトクリスマスは作者のバーリン氏が一時他言語で歌うのを禁じたため、著作権がうるさくなっていて、日本語の歌詞もネット上ではあまり出回っていないようです。うたまっぷにはいくつかありました。あとは本や楽譜でしょうかね。
なんだバーリンさん。
確かに訳すといろいろ省略されたり追加されたりしてイメージ変わっちゃうだろうけど。いいじゃないですかねえ。
それから個人的に好きなホワイトクリスマスはこちらのエラフィッツェラルド氏の歌。パート2もあります。
しかしながら、この歌は”ノスタルジー”や”ホームシック”感への共鳴で大人気となったそうです。
いったい英語の歌詞はどんな意味なのでしょう。
ホワイトクリスマスの誕生と歴史
ホワイトクリスマスの歌は、アメリカで誕生しました。作詞作曲は、アーヴィング・バーリン氏。
お披露目は、1941年のクリスマス、アメリカNBCのラジオ番組でのことでした。
歌ったのは、ビング・クロスビー氏。
その後、1942年に蓄音機用のレコードアルバムに収められ発売されました。
ホワイトクリスマスは、当時第2次世界大戦下にあった人々の心をつかみ1942年の10月末から翌年までアメリカのヒットチャート首位を独占しました。
特に米軍放送にはリクエストが殺到したといいます。
クロスビー氏のホワイトクリスマスは、これまで世界で最も売れたシングルとされ、その数推定5千万枚以上、現在でも売れ続けています。
今日のアメリカを代表する歌上位ランクインの常連であり、アメリカ議会図書館の全米録音資料登録簿にも、歴史的に重要な録音のひとつとして、収められています。
1975年のベトナム戦争時には、米国関係者の撤退を流す暗号放送として使用されました。
また世界でも、最も録音されたクリスマスソングとされていて、500バージョン以上様々な言語で録音されています。
売れに売れてるクロスビー氏のホワイトクリスマス。
ホワイトクリスマスの歌詞とその意味は?
この歌の何が多くの人の心をつかんだのでしょう。
さっそく歌詞を見ていきましょう。
英語 原曲
♪
I'm dreaming of a white Christmas
Just like the ones I used to know
Where the treetops glisten,
and children listen
To hear sleigh bells in the snow
I'm dreaming of a white Christmas
With every Christmas card I write
May your days be merry and bright
And may all your Christmases be white
♪
いかがでしょう。
日本でも英語で歌われることが多いですね。
聞き覚えがあります。
カタカナで書くとこんな感じです。
♪
アイム ドリーミング オブア ホワーイトクリスマス
ジャストライク ザワンズ アイユーストゥーノウ
ウェーザ トゥリータップス グリッスン
アン チルドレン リッスン
トゥーヒア スレイベルズ イン ナ スノウ
アイム ドリーミング オブア ホワイトクリスマス
ウィズエブリ クリスマスカード アイ ライト
メイ ヨーデイズ ビー メリー アン ブライト
アンド メイ オール ヨークリスマスィズ ビー ワイト
♪
以下は歌詞が出る動画です。練習にはぴったり。
フランク・シナトラ氏のホワイトクリスマス。
わたしは高校生の時に英語で初めて歌った覚えがあります。
でも意味をことさら考えたことなかったな。
雰囲気だけで。
英語まったく得意じゃなかったし。
それに辞書で引いてなんとなく表面的に意味わかったとしても、
実際の意味はきっとわからなかったかな。
大人になって少し英語を使うようになって、でもいまでもきっと、
アメリカ人が味わうような意味はピンとこないのかな、とは思いますが、
いろいろ調べてみました。
歌詞の和訳
日本語にすると意味はこんな感じになると思います。
♪
昔見たようなまっ白なクリスマスを夢見ている
木の梢がキラキラして子供たちはソリの鈴に耳をすます
クリスマスカードを書きながらいつも雪のクリスマスを夢見ている
あなたの毎日が楽しく輝かしいものでありますように
そしてすべてのクリスマスが純白でありますように。
♪
ホワイトクリスマスは雪の中の、いわば、銀世界のクリスマスということですよね。
真っ白な世界は、静かで何もケガれていないような美しい世界のイメージがあります。
木の梢がキラキラしてシンとした澄んだ空気にソリのベルの音が遠くから聞こえてくる。
けがれないものの象徴でもある子どもたちがその音に耳を澄ます。
家の中は暖かく光と愛とおいしい食事。とても平和です。
そんな遠い昔のクリスマスの光景を夢想する、懐かしいなと思いこがれる、
といった意味になるかと思います。
このドリーミングは、まだ見ぬ世界に心躍らせるというのではなく、懐かしい幸せを思う夢想なのですね。
そして季節のご挨拶にみなの幸せとその昔懐かしい暖かい幸せの象徴であるホワイトクリスマスを祈っています。
なんだかとっても家族を求めてしまうような、ささやかな幸せへの懐かしさがこみあげてしまうような気持ちになりますね。
なーんて言ったらモリすぎでしょうか。
でも、この歌には今ではたいていの場合省略されてしまっている部分があるんです。冒頭に。
ここを聞くと、背景がよくわかります。
ホワイトクリスマスの省略部分
冒頭の省略部分の歌詞はこうです。
♪
The sun is shining, the grass is green,
The orange and palm trees sway.
There's never been such a day
in Beverly Hills, L.A.
But it's December the twenty-fourth,—
And I am longing to be up North—
♪
意味は
♪
太陽が輝き 青々とした芝生
オレンジとヤシの木が揺れている
このロサンゼルス・ビバリーヒルズにそんな日は決してないけれど今日は12月24日。。。
北部にいられたらどんなにいいだろう。
♪
といったところでしょうか。
そう、この歌は、雪なんて全く降ってないカラッとして陽気なロスで作られているんですね。
この後にアイムドリーミング・・・と始まるのです。
ロスではありえない雪のクリスマス。
懐かしいなあと。
だから作者のアーヴィング・バーリン氏はずっと北のほうの雪の中のクリスマスを思いうかべているのですね。
なつかしい故郷のクリスマス。
さてでは、バーリン氏の雪が降る故郷ってどこ?
ホワイトクリスマスの原風景はどこのものなのでしょう。
カーペンターズによる冒頭部分入りのホワイトクリスマス
アーヴィング・バーリン氏のふるさとと原風景
アーヴィング・バーリン氏は、1888年5月11日旧ロシア帝国生まれ。8人兄弟でした。
ユダヤ系だった一家は、バーリン氏が5歳の時に、アメリカ・ニューヨークに移住。
当時のニコラス2世によるユダヤ人弾圧で多くのユダヤ系ロシア人がアメリカへ移民しました。
アーヴィング・バーリン氏
出典:ウィキペディア
バーリン氏は以後ニューヨークで子供時代を送ります。
移民して数年のうちに一家は父親を亡くし、家族総出で働いていました。
バーリン氏も学校をやめて働くのですが、若い彼はたいした稼ぎにはならず、
ロシア時代ユダヤ教会の歌手であった父から譲り受けた歌の才能が唯一開花していくことになります。
というわけでホワイトクリスマスの原風景ですが、全国的に雪が降ってそうなロシアと思いきや、本人は5歳までのロシアでのことはほとんど覚えていないと言っています。
ので、きっとニューヨークなのでしょうね。
それからもうひとつ疑問が。
ロシアでは父がユダヤ教会で働いていたわけで、ユダヤ教徒ってことは、もともとはクリスマスちっとも関係ないわけで。
つまり、ホワイトクリスマスは、キリスト教国アメリカの原風景といったもので、やっぱりニューヨークなのかなあと。
もともとは移民であった彼も、アメリカ人として成長し、
アメリカ人の懐かしさを誘う原風景がバーリン氏にとっても原風景になったのかなと想像します。
わたしにはアメリカ全土で雪が降ってるイメージがないけれど、1942年ごろのアメリカ人は、ヨーロッパの雪降る地域からの移民の割合が多くて、ヨーロッパのクリスマス風景が当時のアメリカ人の懐かしい原風景だったのかもしれません。ホワイトクリスマスをまだ見たことがない人々にとってさえも。
まとめ
「ホワイトクリスマス」の歌詞は、アメリカ人のノスタルジーを誘う幸せな原風景をど真ん中で描いたもので、第2次大戦下のアメリカで大きな共感を得て爆発的にヒットし、今でもアメリカ人の心の歌となっている。
感想としては、日本のクリスマスってアメリカ文化なのかなあと感じてしまいました。
いやでも、わたしは勝手にロマンチックって思ってましたからね。ノスタルジーって感じたことはなかったですから、やっぱり日本文化(?)
おまけ
ホワイトクリスマスは作者のバーリン氏が一時他言語で歌うのを禁じたため、著作権がうるさくなっていて、日本語の歌詞もネット上ではあまり出回っていないようです。うたまっぷにはいくつかありました。あとは本や楽譜でしょうかね。
なんだバーリンさん。
確かに訳すといろいろ省略されたり追加されたりしてイメージ変わっちゃうだろうけど。いいじゃないですかねえ。
それから個人的に好きなホワイトクリスマスはこちらのエラフィッツェラルド氏の歌。パート2もあります。
2015-11-20 00:28
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