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もろびとこぞりて歌詞・英語、カタカナ、日本語と意味や和訳と作曲者 [クリスマスソング]

「シュウワッキイマッセエリー」と子供のころ音楽教室のクリスマスイベントで習った歌は「モロビトコゾリテ」というタイトルでした。
この歌詞を実はわりと最近まで日本語だと思わず、ただその2か所をの部分だけをメロディーとともに音で覚えていました。

意味もまったくわからなかったのに忘れなかったこのメロディーの作曲者は誰でいつごろのものなのでしょう。
そして「もろびとこぞりて」の日本語の歌詞はどんなものでどんな意味があるでしょう。

また、最近聞くことが多くなった英語版「もろびとこぞりて」の歌詞は?

調べてみました。



もろびとこぞりてのはじまり

「もろびとこぞりて」はポピュラーなクリスマスソングです。
讃美歌として生まれました。
日本で「もろびとこぞりて」として知られる曲は、英語では「Joy to the World」です。

しかし、日本語の歌詞は、英語の歌詞のものとは違うものの和訳なのだそうです。
??
どういうこと?

現在定番となっている「もろびとこぞりて」のメロディーは、"Antioch"(アンティオックまたはアンテオケ)と名前が付いた讃美歌のメロディーです。
19世紀アメリカの教会音楽作曲家ローウェル・メイソン氏(Lowell Mason)が、
ヘンデル作曲の「メサイア」の旋律の一部からアレンジしたものといわれていて、原作はヘンデルということになっています。ヘンデルは、18世紀ドイツ生まれ、イギリスやイタリアで活躍したあの大作曲家です。

1839年、メイソン氏は、アイザック・ワッツ氏(Isaac Watts)作の”Joy to the world”で始まる英語の讃美歌(詩)に、このメロディーを組み合わせました。

ワッツ氏は1674年イギリス生まれの、英語讃美歌(詩)の作家で、”Joy to the world”は1719年に発表されたワッツコレクションに載っています。
この詩は、聖書の詩編98篇後半部をもとに作られた讃美歌(詩)で、もともとはキリストの誕生ではなく、再臨をたたえる詩でした。
が今ではクリスマスとなっています。

一方日本では、1923年、この「アンティオック」のメロディーに、「もろびとこぞりて」の詞を組み合わせて歌集「讃美歌」で紹介されました。
この「もろびとこぞりて」は訳詞で、もとの詩は、「Hark the glad sound!」。「Joy to the world」ではありませんでした。この詩は1702年イギリス生まれの生まれのPhilip Doddridgeによる詩です。
キリストのミッションについての詩です。

英語の「Hark the glad sound!」詩も、アンティオックのメロディーで歌うことができますが、英語では今ではたいてい”Bristol”(ブリストル)という名の讃美歌メロディーで歌われます。

なんだかこんがらがっちゃいますね。
というのも、キリスト教の讃美歌は、詩とメロディーがそれぞれ独立してあって、そのメロディーで歌えるなら組み合わせは自由なのだそうです。もともとは。

しっくりきた組み合わせやより多くの人に知れ渡った組み合わせが歌い継がれて今日定番となって受け継がれているといえるでしょう。


”Joy to the world”の歌詞

英語版「もろびとこぞりて」であるJoy to the worldの歌詞は以下です。
それと自己流のカタカナ読みと和訳です。

詩は4番までありますが、全部歌わず、2番までとか、3番を抜くとかいろいろです。

英語版の練習にはこちらの動画がわかりやすいと思います。が、歌ってるのは2番までです。



1
Joy to the world! The Lord is come;
Let earth receive her king;
Let every heart prepare him room,
And heaven and nature sing,
And heaven and nature sing,
And heaven, and heaven, and nature sing.

ジョイ トゥー ザワールド ザ ロード イズ カム
レットアース レシーブ ハーキング
レット エブリ ハート プリペア ヒムルーム
アン ヘヴナンネイチャーシング
アン ヘヴナンネイチャーシング
アンド ヘヴン アンヘエヴン アンド ネイチャーシング

世界に喜びを!主がやってきた
地にその王を迎えさせよ
すべての心はその時に備えよ
天も地も歌う


2
Joy to the earth! the savior reigns;
Let men their songs employ;
While fields and floods, rocks, hills, and plains
Repeat the sounding joy,
Repeat the sounding joy,
Repeat, repeat the sounding joy.

ジョイトゥージアース ザ セイヴィヤー レインズ
レット メン ゼアソングス エンプロイ
ワイル フィールズアンドフラッズ、ロックス、ヒルズ、アンド プレインズ
リピート ザサラウンディング ジョイ
リピート ザサラウンディング ジョイ
リピート、リピート ザサラウンディング ジョイ

地上に喜びを 救世主が君臨する
人々に歌を
野も海も山も丘も平原も
喜びよ響き渡れ

3
No more let sins and sorrows grow,
Nor thorns infest the ground;
He comes to make his blessings flow
Far as the curse is found,
Far as the curse is found,
Far as, far as, the curse is found.

ノーモア レット シンズ アンド ソロウズ グロー
ノアソーンズ インフェスト ザグラウンド
ヒカムストゥー メイクヒズ ブレッシングズ フロー
ファー アズ ザ カース イズ ファウンド
ファー アズ ザ カース イズ ファウンド
ファーアーズ、ファー アーズ ザ カース イズ ファウンド

罪も悲しみももうない
苦しみももうはびこらない
祝福を与えんと主はやってくる
災いがある限り

4
He rules the world with truth and grace,
And makes the nations prove
The glories of his righteousness,
And wonders of his love,
And wonders of his love,
And wonders, wonders, of his love.

ヒールールザワールド ウィズ トゥルース アンドグレイス
アンド メイクス ザネーションズ プルーヴ
ザ グローリーズ オブ ライタスネス
アンドワンダーズオブ ヒズラヴ
アンドワンダーズオブ ヒズラヴ
アンド ワーンダズ、ワーンダズ オブ ヒズ ラヴ

主は世を治める 真理と慈悲で
人々に証明する
その正義の栄光を
愛の奇跡を

こちらの動画は4番まで歌っています。



この1番の歌詞を見て、 The Lord is come?、is come?と変に思った方、そうですよね。
このisは、現代語ではhasです。


もろびとこぞりて 日本語歌詞

もろびとこぞりての日本語歌詞は何種類かあるようです。

Joy to the worldを和訳した歌詞は、讃美歌集で「たみみなよろこべ」(民皆喜べ)として掲載されています。

日本で一般に歌われている「もろびとこぞりて」は、先に述べたように、Hark the glad soundという詩が元になっています。こちらをご紹介します。


もろびとこぞりて

1
もろびとこぞりて 迎えまつれ
久しく待ちにし 主は来ませり
主は来ませり 主は、主は来ませり

2
悪魔のひとやを 打ち砕きて
とりこをはなつと 主は来ませり
主は来ませり 主は、主は来ませり

3
この世のやみじを 照らしたもう
たえなる光の 主は来ませり
主は来ませり 主は、主は来ませり

4
しぼめる心の 花を咲かせ
恵みのつゆ置く 主は来ませり
主は来ませり 主は、主は来ませり

5
平和の君なる 御子を迎え
救いの主とぞ 誉め称えよ
誉め称えよ 誉め、誉め称えよ


うー難しいです。
少し前の日本語難しい。
”もろびとこぞりて”は、’みんなでこぞって’という意味です。
もろびとは漢字で書くと”諸人”。もろもろの人、多くの人、という意味です。

”主は来ませり”は、’神はおいでになった’。
来ませりは、’来る’ ’ます’ ’り’ に分解できて、ますは尊敬を表す補助動詞、りは完了の終止形。

1番の意味は、’みんないっしょにお迎えいたしましょう。ずーっと待っていた主がおいでになりました’
ですね。

すっきりしたな。
外国語でもおまじないでもなんでもなかった。「シューワッキイマッセエリ」。

もろびとも、そういえば、ヨーロッパの森に住む小人とかのイメージもありますがそうじゃなかった。

2番以降はあまり聞いたことないですね。1番しか知らないな。
ちなみに、カラオケでは、1番と3番と5番がでてました。

確かに2番と4番はよりわかりにくい。

もとの英語の詩、Hark the glad soundはこちらで確認できます。
この詩は英語圏では、ブリストルという違うメロディーで歌われるのが一般的。
その動画はこちらで見れます。


まとめ

「もろびとこぞりて」は、日本語と英語では違う詩をもとに歌っていた。
英語ではJoy to the worldをそのメロディーで歌っている。
日本語の歌詞は、文語調である。

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